KAJITSU~過日~
先日お芝居を観てきました。
Flying Trip 第10回公演『KAJITSU~過日~』日程:2015/09/11-2015/09/15
会場:あうるすぽっと
脚本・演出:春間伸一
キャスト:植田圭輔、平松可奈子、小谷昌太郎、加藤雅美、
東虎之丞、君島光輝、レイミー・ヘヴンリー(アフィリア・サーガ)、
若松春奈、近藤修大、水島麻理奈、筆村栄心(Jugend Stil)、
横井伸明、久保貫太郎、荒木健太朗http://www.owlspot.jp/performance/150911.html
http://flying-trip.info/works/kajitsu/index.html
[STORY]
未成年の頃に法を犯した4人の少年。
少年A、B、C、Dと報じられた者たちは刑期を終えた後、
過去を封印して、それぞれが別の人生を歩んでいた。
ある日、忌々しい事件の全貌を告白する小説が発売されることが判明。
作者は犯行グループの一人。
この本で地位や名誉も築こうとしていた。
残された3人は出版の差し止めをするため、十数年ぶりに再会する。
少年Cの書いた小説をこの世から葬るために…。
あまり大きくない舞台の、考えさせられるお話しが好きな私としては、
すごく好きなお芝居でした。
植田くんが主演、会場があうるすぽっとということ以外知らずに
チケットをジャケ買いしたけどいってよかった!
どうせならちゃんと予習してから行けばよかった、と思いました。
どこからがネタバレになるのかわからないので、、
ネタバレ可のかたのみお進みください。
あらすじ
舞台はとある田舎のホテル。
そこに集結する15年前の少年犯罪事件の関係者。
主犯格の元少年A:蓮見啓一(植田圭輔)は、小説出版の許可を求めて、
編集者・七瀬ありす(平松可奈子)と地元へおとずれた。
話し合いの相手は、高校の先輩でチンピラまがいの仕事をしている元少年BとC、
当時はひとり少年院送致を免れ、現在は塾を経営している元少年D、
そして今も心の傷が癒えない被害者の妹……
そんな「現在」と読み手・七瀬による小説の「過日」が交互に展開していく。
感想
まず、観劇後に初めて真面目に公式HPのあらすじを読んだんだけど、
少年Aって確かいってたよ…?
観劇から時間たってないのに登場人物の名前がすこーんと抜けてます、あしからず。
舞台のセットはホテルの部屋でずっと固定。
かなり大きめのお部屋で、部屋の中に応接間、バーカウンターなんかもある。
そんな高級なホテルなのにも関わらず、
空き室調整はへたくそだわ、鍵は簡単に壊されちゃうわ、バイトの女の子の口は軽いわ…でさんざん。
このホテルじゃなければこのお話しは成り立ってなかったんじゃないかと思います。
さてはて内容なのですが、
登場人物みんな悲しいの。
親友を殺しちゃった罪を懺悔したいのにそれが許されない人、
ほんとはちゃんと更生する気があるのに、
更生するのを許されなくていつまでも裏の道にいる人、
一緒に悪やってた友達が更生できることが憎くて
いやがらせしちゃう人、
自分だけに都合がいいように振舞って、結局なんにも得られてない人、、
蓮見くんは、殺すつもりはなかったんだよね、
けど、自分のせいで亡くなったから、
事故じゃなく事件にすることで罪を償いたかった。
現在の蓮見くんは、自分のせいでいまだに苦しんでいる人を
助けてあげたかったんじゃないかな、と思う。
くすぶってるB, Cしかり、妹しかり。
蓮見本人しかり。
なんか最後すごく衝撃的だったのだけれど、
衝撃が強すぎて内容が思い出せません。。
蓮見も七瀬も小説を出版する気はなくて。
七瀬は犯罪被害者遺族としての立場から、
出版には断固反対だった、だからこそ
今回の旅行に同行して機会をうかがっていた。
蓮見は七瀬の行動まで予測済みでこうなるようにわざと仕向けた。
すべては蓮見のシナリオだった…。
ってな感じで終わったはずです。たしか。
また見に行って、もっとちゃんと考えたいので再演希望です!